定年退職者は再雇用しない方が良い(再雇用の悲惨な現実)

我社の定年退職は60歳。再雇用で65歳までいることができる。

高年齢者雇用安定法で決まっていて、定年になっても企業は希望する者に対しては65歳まで雇用しなければならないからだ。

その昔は、定年は一般的に55歳で年金も55歳から出た。それが定年60歳、年金開始60歳を経て、今や定年60歳、年金開始65歳となった。だから政府は継続雇用を企業に求めて65歳までの稼働で年金開始が65歳と、うまく帳尻を合わせたのだ。

定年と年金開始が連動していた時代は再雇用という考えがなくとも問題はないが、現在のように定年と年金開始に5年という期間がある場合は、この間をどのように生活するかという新たな問題が出てきた。

この5年間を貯金で食いつなぐか働くかの選択である。この折衷案で、途中まで働くという選択肢もある。

再雇用は悲惨な立場となる

私は昨年度定年になった。再雇用するかどうか散々迷ったあげく再雇用した。なぜなら年金をもらうまでの生活費が足りないからだ。統計によると85%の人が定年後も働いているとか。逆に言うと15%の人は働いていない。何とも優雅な話だ。

仕事が好きなわけではない。できることなら一刻一秒も早くリタイアしたいと思っている。ところがそれができない。止むを得ず再雇用したのだ。ある程度の役職に就いていたので、再雇用後の落差は激しかった。

まず、給料が手取り1/3になった。正直、クレジットカードの支払額にも満たない。

次に、平社員の場合はあまり関係ないだろうが、役職者の場合は、もともとの役職が頭から離れないことが大きなネックとなるということだ。
簡単に言うと、今までの部下がため口をきくようになるということにどれだけ耐えられるかということだ。会社も良くしたもので、再雇用になると他の部署に異動させてくれるので、直近の部下はいなくなるが、もともと狭い世界なので退職後の異動先で、知った顔がいくらでもいるというものだ。

何十歳も離れた者からも、ため口で話をされるし、扱いもぞんざいになる。叱ってた相手から逆に叱られることもある。
今まで「これはこうしてよろしいでしょうか」と伺いを立てられていた立場が、今度は、私の方でお伺いを立てなくてはならない。

雑用もある。幹事の役も回ってくる。

再雇用のメリット

そんな労働環境が良い環境であるはずがない。甘いと言ってしまえばそれまでだ。働くということはそういうことと割り切れる人はそれで良いだろう。還暦を過ぎるとそうしたことに立ち向かうエネルギーも枯渇する。

つくづく恨むのは定年と年金支給開始を離した政府の年金制度改悪。昔なら退職して悠々自適と何度思ったことか。

だから再雇用が全然ダメというわけでもない。良いこともある。先ず、再雇用がないとすると、この雀の涙の給料さえもらえない。生活に困ることがなくなるということだ。

上司に気を遣う必要もなくなったということもメリットだろう。いつの間にか、最年長となったし、社長との年の差も殆どない。どんなお偉いさんであっても自分より年下。何を言われようとも屁でもない。

さて来年度の再雇用は

と、まあ、これが私の再雇用の実態なのだが、再雇用は1年単位なので来年の再雇用をどうしようか正直なところ迷っている。5年のうちの1年が過ぎただけなので、あと4年間働かなくては本来ならないのであるが、実はまだまだこうした環境に慣れていない、慣れないというのが正直なところ。おそらくいつまで経っても慣れないだろう。

齢60歳を過ぎれば人生の先も見えてくる。こんなことをやって人生を終えてしまって良いものか。貴重な時間を苦役で過ごして良いものかとつくづく思う。

80歳を超えて現役で働いている者もいる。でも、そうした人たちはやりがいのある職場・仕事ではないのだろうか。奴隷のように働いている者が80歳を超えて働くとは思えない。

1年間働いたことで、現役所得の翌年度に付加される高額な地方税も払い終える。健康保険料もそれほど高いものではなくなるので、1年間働いたメリットは最大限に享受できる。貯金を切り崩す生活も悪くないと思う、今日この頃だ。

若い人達へ

再雇用をした立場で、若い人たちに言いたいことは、年金制度がこれからもどんどん悪くなり、65歳定年、70歳年金開始となることが予想されること。60歳で気力も体力も衰えてくるので65歳だと尚更。そうしたときにこうしたギャップにどれだけ耐え得るかということを考えると、現役のときから二足の草鞋を履くなどで、定年後に一足が脱げても、補完できる一足を持っておくこと。共稼ぎなどでお金は十二分にためておくことである。まあ、ありきたりの結論ではあるが。


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