血糖測定器「FreeStyle リブレ」で検証、アルコールは血糖値を上げるのか

宴会画像

アルコールと血糖値の関係はどうなっているのだろうか。
FreeStyle (フリースタイル) リブレで計測中に1度宴会があった。いつものことだが、良く飲み、良く食べる。もちろん、腹一杯になるし、ほろ酔いにもなる。この日は、ビールで量にして中瓶3~4本程度。結構な量と思う。ビールは糖質やカロリーがあり、食事もたくさん採っている。当然、血糖値は高くなっていると思ったが結果はグラフのとおり、殆ど上昇していない。(縦軸は血糖値、横軸は経過時間(分))

血糖値グラフ

アルコールを飲んでもなぜ血糖値は上がらなかったか

普段から焼酎1~3杯程度を晩酌として嗜むが、いつも晩は食事を相当量採ってもそれほど血糖値は上がらない。これは晩という時間的なバイオリズムで上がらないのか、それともアルコールが血糖値を下げているのか、もしくはその両方が理由であろう。これについては、検証はしていないが、恐らく、最もアルコールが血糖を下げているものと思う。アルコール自体の作用として肝臓での糖新生を抑制するために血糖値が下がるということだ。

ただ、時間的なバイオリズムも否定できない。人間の活動量が最も上がるのは、朝から夕方の昼間の時間帯であることは間違いない。とすると、この間に血糖値が下がっては活動が円滑にできないので、人間の体は昼間、血糖値を上げるようになっているのではないかと推測する。晩は、逆にリラックスして、休まなくてはならないので、血糖値を下げる方向に働くのではないかと思っている。

何れにしても、これは、日中にアルコールを飲んでどうか、晩にアルコールを飲まないでどうかという点で検証可能である。今回は、仕事の関係で日中から飲むことはできなかったので、次回、検証したい。

検証した日の実測グラフはこちら(グラフクリックで拡大)

糖尿病にアルコールはなぜ禁忌と言われているか

一般に、糖尿病患者のアルコール摂取は禁忌と言われている。その理由は①アルコールの分解に糖を必要とし低血糖を起こしやすくなるから、②アルコールは糖質があり血糖値を上げたり、カロリーで肥満となるから、③薬との相互作用に関して、スルホニル尿素薬、インスリンを使用している場合は、アルコールが薬の代謝を遅らせるため、作用が増強し低血糖を誘発する恐れがあるから、などと言われている。

まず、①の低血糖を起こす可能性については、この理由であれば運動も同じである。運動は推奨されるのに、同じく血糖を下げるアルコールが推奨されないどころか禁忌になるのが理解できない。次に②の糖質があり血糖値が上がる、カロリーがあり太るというのであれば、食べ物皆同じである。口に入るものは基本的にカロリー、糖質がある。他の食事量との調整で一日の摂取量を決めれば良いだけの話だ。③の薬との相関関係については、どの程度のエビデンスがあるかは不明である。

このように禁忌理由の①、③に関しては、アルコール摂取が血糖値を下げることに言及しての禁忌である。ということは、アルコールを上手く使えば血糖値のコントロールを上手くできるということに他ならないと思う。

幾多のアルコール症の者を見てきたことがあり、アルコールの危険性については熟知しているつもりである。このため、確かにアルコールを推奨することには危険性がある。恐らくこのアルコールの依存性、危険性がどの医療者の潜在意識にあり、糖尿病についても禁忌という情報となったものと思う。そう言っておけば問題はないだろうから。

今回の結果を見て、食後の血糖値が上昇するタイミングでのアルコールは量さえ多くなければ推奨されうるべきものと思う。ただし、やはり服薬との関係では個々の体の事情により結果は異なると思われるため、血糖値の推移を確認しつつ、飲酒した方が良いと思う。

なお、アルコール症患者については、仮にアルコールが血糖値に良いとしても、勧める話にはならないことは当然だ。


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